ゲームのつくりかた第3弾!
今回はピンボールゲームの作り方を解説します。
第1弾:シューティングゲームのつくりかた
第2弾:トレジャーゲームのつくりかた
では早速今回使うアイテム一覧と流れを紹介します!
<ピンボールゲームに使うアイテム一覧>
- ボール
- 発射台
- 壁・床
- 星(ゴール)
- CLEAR文字
- チェックくん
- BACKボタン
- 白い丸
<ピンボールゲームのつくりかたの流れ>
- ボールを飛ばす発射台をつくる
- 壁と障害物を配置する
- ボールをゴムボールのように跳ね返るようにする
- ゴールを配置しボールがゴールにあたったらCLEARと表示させる
- CLEARページから、ゲームページに復帰するボタンをつくる
- ボールが画面から消えたら、ボールを一番最初の位置に復帰させる
それでは一つ一つ画面を確認しながらピンボールをつくっていきます。
お手元にSpringin’がある方は流れに沿って一緒につくってみてください。
1.ボールを飛ばす発射台をつくる
ピンボールゲームは、ボールを弾き飛ばして遊ぶゲーム。
まずはボールを弾き飛ばす発射台をつくります。
発射台とボールを以下の画面のように配置してください。
- 発射台とボールを配置
次に、シーンに【重力】を設定します。
画面内のアイテムがないところをタップして、表示されるリンゴマークをタップ。
重力設定画面が開くので、中央にあるリンゴを下方向に引っ張って重力を設定します。
- 【重力】
- 重力設定画面
- OKボタン
次に、発射台に【バネ】を設定します。
- 発射台
- 【バネ】
【バネ】が設定された発射台を下に引っ張り、そこで手を離すと下の位置に戻ろうとする力が作用し、その勢いでボールを弾き飛ばします。
先ほど【重力】を設定しましたが、【バネ】が与えられたアイテムは下の位置に戻るため、【ピン】で固定しなくても【重力】により落下することはありません。(【ピン】で固定すると【バネ】の効力がなくなります)
再生ボタンをタップして確認してみましょう。
ぽよーんとボールが弾き飛ばされたらOK!
2.壁と障害物を配置する
発射台とボールの設定ができたら、壁と障害物を配置しましょう。
まずは、画面左端に壁を配置して【ピン】で固定します。
- 壁を配置
- 【ピン】
配置した壁をコピーして、画面右端、画面上端(天井)にも配置します。
- 配置した壁をタップ
- コピーボタン
- 右端、天井にも配置
それではボールの動きを確認してみましょう。
ボールの進行方向に垂直に配置された天井にぶつかってもボールの動きは単一的。
そこで、ボールの進行方向に変化を与えるために、壁をさらにコピーして画面右上の位置に斜めの壁と、画面中央に回転する床を配置します。
中央に配置した床に【回転】を設定します。
- 中央に配置した床
- 【回転】を追加
この段階でも動きを確認してみてくださいね。
3.ボールをゴムボールのように跳ね返るようにする
ボールに【高反発】を設定すると、ゴムボールのようになり、別のアイテムにぶつかって跳ね返るときに勢いが増します。
また、ボールの動きをランダムにする(より自然に見せる)ために【回転】も与えます。
- ボール
- 【高反発】【回転】
4.ゴールを配置しボールがゴールにあたったらCLEARと表示させる
次に、ゴールを設定します。
今回は星をゴールとしています。
アイテムリストから星を選択し、画面の位置に配置してください。
そして【重力】で落下しないように【ピン】で固定します。
- 星(ゴール)を配置
- 【ピン】
配置した星(ゴール)にボールがあたったら、「CLEAR」ページを表示させる設定をします。
シーン追加ボタンをタップして2ページ目を追加して、そこにCLEAR文字とBACKボタンを配置します。
- シーン追加ボタン
- 2ページ目
- CLEAR文字とBACKボタンを配置
1ページ目に戻り、星(ゴール)に【シーンチェンジ】で、行き先のページに先ほど作った2ページ目を選択します。
- 星(ゴール)
- 【シーンチェンジ】
- 2ページ目を選択
- OKボタン
シーン2ページ目が表示されるのは、ボールが星にぶつかった時。
ボールと星の間に関係をつくります。ボールの属性リストから【接触】を選択し、対象アイテムに星(ゴール)を設定します。
- ボール
- 【接触】
- 対象アイテムに星(ゴール)を選択
- OKボタン
以上で、ボールが星(ゴール)にあたったら2ページ目が表示される、という設定が完成しました。
5.CLEARページから、ゲームページに復帰するボタンをつくる
ここでゲームをクリアしたあともゲームページに戻る設定をしておきましょう。
2ページ目に配置したBACKボタンに【シーンチェンジ】を設定して、行き先のページに1ページ目を選択します。
- BACKボタン
- 【シーンチェンジ】
- 1ページ目を選択
- OKボタン
これで、クリアした後のゲームの再開もスムーズにできます。
6.ボールが画面から消えたら、ボールを一番最初の位置に復帰させる
ゲーム画面で、ボールが画面から消えてしまっても続けて遊べるように、ボールを発射台の位置(元の位置)に戻す設定をします。
1ページ目の左下にボールの動きをチェックし、画面からいなくなったら元の位置に復帰させる役目のアイテム(チェックくん)配置します。
万が一、ボールがチェックくんにあたっても何も起こらないように、チェックくんに【ピン】【物理無効】【タッチトリガー無効】【タッチ移動無効】を設定します。
- チェックくん
- 【ピン】【物理無視】【タッチトリガー無視】【タッチ移動無視】
次に、チェックくんにボールの行方を監視してもらうために【フラグ】を設定します。
- チェックくん
- 【フラグ】
- 対象アイテムにボール
- OKボタン
チェックくんは、ボールが画面から消えたことを確認したらボールを復帰させる、という役目なので、対象アイテムにシーン開始時の状態に戻す【リセット】も設定します。対象アイテムにボールを選択し、画面から消えたら元の位置に復帰させます。
- チェックくん
- 【リセット】
- 対象アイテムにボール
- OKボタン
以上でチェックくんの設定は完了です。
チェックくんには複数の設定を行いましたが、ゲームの裏方的存在なので画面上表示されている必要がありません。
なので、背景色と同色のアイテムに置き換えて、ゲームの見栄えをよくしましょう。
背景と同色のアイテムを作成します。
- 白い丸
チェックくんをタップして、アイテム入れ替えボタンで、新しく作った白い丸と入れ替えます。
- チェックくん
- アイテム入れ替えボタン
- 白い丸を選択
- OKボタン
これでピンボールゲームの「基本」が完成しました!
なぜ「基本」と言ったのかというと、ここからが面白いゲームへと仕上げていくのに大事だからなんです。
ピンボールは、ゲームプレイヤーは発射台を操作するだけで、あとは物理演算による動きで進むゲーム。このようなゲームは特に、動作確認を繰り返し、ボール、壁やゴールの大きさ、位置などの調整が面白いゲームに仕上げていくために必要なんです。
例えば、ゴールへの到達を難しくするために、壁を増やしたり、ボールを元の位置にワープさせるアイテムを追加したり…
この他にも、上記の「3.ボールをゴムボールのように跳ね返るようにする」でボールに【高反発】で弾性を与えましたが、ボールではなく、壁などの他のアイテムに【高反発】を与えると、跳ね返る壁とそうでない壁、など弾性の有無の調整ができ、よりボールの動きを面白くなるかもしれません。
家族や友達を楽しませるにはどうしたらいいだろう…と遊ぶ人をイメージして発展させていくと、より楽しくなりますよ!
ぜひ、オリジナルのピンボールを完成させてくださいね!
- ボール
- 発射台
- 壁・床
- 星(ゴール)