クリエイティブ教育ラボ

僕が高校生の時には、今の自分の仕事は存在していなかった。

高校生が、将来しくみデザインでやっているようなことをしたいから話を聞きたい!と、1人でしくみデザインに会社訪問にきました。
その行動力に感銘を受け、せっかく来てくれたから何か持って帰ってもらおうといろいろお話ししました。

そのときに、改めて思ったのです。
20年前、自分が高校生の時には、今やっている仕事が存在すらしていなかったんだな、と。

だからもし、高校生の時に「将来なりたい職業」を決めていたら、今の僕はなかった訳ですよ。
高校生に想像できる仕事なんて高が知れてますよね。
せいぜい、親の仕事や近所の人、テレビなどのメディア、あるいはインターネットで見たことがあるか・・・。
しかも、たとえどんなにがんばって調べたとしても、得られる情報は全て過去の情報です。

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僕が高校生の時にはスマホはもちろん携帯電話なんてまだありませんでした。
でも、誰かとコミュニケーションを取りたいという気持ちはありました。当たり前ですが。
その手段が固定電話しかなかっただけ。

友達や彼女と、時間を気にせず、親に気を使わず、連絡を取りたい。気持ちを伝えたい。できるだけすばやく気持よく。

その思いは、ずーっと昔から変わりませんよね。おそらく人類が誕生してから、ずっと。
ツールが、手紙から固定電話になってポケベルになって携帯電話になってスマホになっただけです。

今ある職業は、たまたま今できるものを提供しているに過ぎない。
だから、高校生の時なんかに、将来やりたい仕事を決めるなんてそもそも無理があるのです。
行きたい会社を決めるなんてもってのほか。

 

それじゃあ、どうしたらいいのでしょう?

自分がやってて楽しいこと、気持ちのよいこと、あるいは、こうなったらいいな、という願望を、要素レベルに落としこんで、それをずっと持っておいて、いろんな人に言いまくるのが良いと思います。

 

・・・意味分からないですよね。
ええと。

 

たとえば、将来テレビ局で働きたいんだ、とします。
テレビなんて未来はないよ、とか、いやいや映像はなくならないよ、とかそんなこと言ってもしょうがない。わからないんだから。
だからまず、テレビ局で働きたいのは、映像が作りたいからなのか、ニュースを多くの人に届けたいからなのか、有名人に会えそうだからなのか、そこを掘り下げていきます。

どうやら、ニュースを多くの人に届けたいからだ、と思ったとしましょう。
次に、そのニュースってのは世界情勢なのか身近な情報なのか、できるだけ多くの人に届けたいのか必要な人に必要なタイミングで届けたいのか、ニュースを編集したいのか読み上げたいのか、あるいはニュースを作りたいのか・・・。
ん、届けたいってなんだろ、映像が良いのか文字が良いのか。日本だけで良いのかな、世界中なのかな。あ、もしかして情報が拡散していく様子が楽しいのかも。

そうやって、できるだけそれ以上分解できないような要素にまで絞り込んでいくのです。
その結果、情報を適切な人に届けることで価値を最大化したいんだな、ということに行き着いたとします。

社会人で、すぐに仕事に結びつけたかったら、そこから実現する手段を考えれば良いだけですね。
今ならWEBサービス作ったって良いし、ニュース系のアプリサービスに参画しても良いし、新聞社に入ってやってみよう、と思っても良い。

 

でも、高校生だったら、実現方法なんて考えないで、要素分解で止めておいたら良いじゃないかと思うのです。
そしてできれば自分が行き着いた要素を声に出して人に言い続ける。
そうすると、自然と実現する環境は整っていくと思うのです。今ある職業に就くのではなくて。

 

僕の場合。
楽器が弾けるようになりたいけど練習したくない、とずーっといいつづけてました。
適当に体を動かしたらそれに併せて良い感じに音楽が演奏できたら気持ちいいのに、とか、高校卒業か大学入ったくらいに言ってたような気がする。

これだけだと、単なるわがままな願望なだけですが。

ずっと言い続けるだけで、結構実現しちゃうもんですよ。そのうち。
今振り返ると、全然関係ないことをそのときおもしろいと思ったからやってただけなのに、ちゃんと意味があって繋がっているみたいに見えます。
でもそれは、後から過去を振り返ると、なだけなんですよねー。

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夢を持って、とか、目標を持ってとか言うつもりはありません。
というか、むしろ持たないほうが良いと思う。
最高の未来は、「最高の今」の積み重ねにすぎないので、いかに今をベストの状態にするかを考えるべきなんじゃないかな。
今をベストにするときの指針として、好きなこととか思ってることを要素分解して持っておくと楽だよ、ということなんです。

 

過去に決めた自分の未来に縛られて、今が最高じゃないなんてもったいないよ、と思うのです。

 

※この投稿は2014年のシュンスケ個人ブログからの転載です