KAGURA

NAMM2017レポート【会場うろうろ編】

シュンスケです。
NAMM2017レポート、後編は会場の様子や感じたことなど。

→前編はこちら

NAMM Showとは

NAMM Showとは、アメリカアナハイムで毎年1月に開催されている、世界最大の楽器ショーです。世界各国の楽器メーカーや音響メーカーなどが一堂に会するイベントだけあって、至る所にステージがあって、朝から晩まで様々なアーティストがライブをしています。

特設ステージで朝からビッグバンドが軽快な音楽を奏でていました

特設ステージで朝からビッグバンドが軽快な音楽を奏でていました

会場となっているコンベンションセンターだけではなく、近隣のホテルのロビーにもステージがあって、展示が終わったらそのままホテルのロビーでクラフトビールを飲みながらライブを見たりするのもNAMMの楽しみ方の一つです。

ホテルのロビーにも特設ステージが

ホテルのロビーにも特設ステージが

 

音楽好きにはたまらないトレードショー

 

音楽関係者目線の会場レポートは他に譲るとして(DigilandとかRock oN Companyとか)、非ミュージシャン目線でのレポートをお送りします。

昨年と比べて、ギターとベースが増えたような気がしました。むしろ、ギターばっかりです。KAGURAを展示していたMMAブースは地下のEエリアで、去年は比較的新しい試みのものやリサーチ、提案が多くて割と静かなエリアだったのが、弦楽器が浸食してきたため会話が聞き取りづらいくらいの騒音でした。実際、低迷していたギターの人気が徐々に回復しているとのこと。

guiter

ギターブースのほんの一部

ギターに限らず、会場にはあらゆる楽器がいっぱい!
楽器をたしなむ方にはさぞかし楽しい空間だろうなぁ、と、全然わからない自分がうろうろしていることが申し訳なくなるほどでした。各所で「一緒に写真撮ってください」的な光景が見られたので、有名なアーティストも多数来場している様子。MMAブースにもなんと、スティービー・ワンダーご本人がいらっしゃいました。(残念ながらKAGURAは体験してもらえませんでしたが)

スティービー・ワンダーは毎年来るそうです

スティービー・ワンダーさんは毎年来るそうです

ステージを設けてライブパフォーマンスをしている企業ブースがたくさんあるのも、NAMMでの展示の特徴です。自社の楽器や音響設備をPRするためですが、なかなかよいライブが多くてそれを聴いてまわるだけでも楽しめます。PioneerDJのブースではDJプレイが、電子ハープのブースでは電子ラッパとボイスパーカッションとのセッションが披露されていました。

Pioneer DJ のブース、ここでKAGURAやりたかった!

Pioneer DJ のブース、ここでKAGURAやりたかった!

 

異色のセッションも見られます

異色のセッションも見られます

ライブと言えば、昨年出展したときにテレビ東京系の「コレカラジャパン」という番組がしくみデザインに密着取材中だったのですが、その時コーディネーターをしてくれたミュージシャンのKATさんが今年はいくつかの企業ブースでライブをしていました。

KAT LIVE
めっちゃ美人なうえにステキな声で、とても気持ちよい音楽を作っています。
なんと、ちょうど今Kickstarterで10周年記念アルバム制作の資金調達に挑戦中とのこと!
成功したら日本で凱旋ライブツアーも計画しているとのことですよ。

今年のトレンド?

一昨年あたりから人気が出てきていたモジュラーシンセサイザーが、会場の入り口近くにまとまったエリアが作られるほどになっていました。モジュラーシンセサイザーとは、シンセサイザーのさまざまなパーツをモジュール化して好きなようにカスタマイズできるようになったものです。

こんなブースがいっぱい集まっていました

こんなのや

こんなのがいっぱい集まっていました

こんなのがいっぱい集まっていました

シンセサイザーとえいばカラフルなコードを繋いで電気的に音を作っていく、アナログシンセサイザーのイメージが強いですが、最近は中身はデジタルだったり、通信にデジタルを使ったり、新しいものが出てきて面白いんだ、とのこと。教えてくれたのは、mi-1という小型無線MIDIデバイスを開発したQuicco Soundの廣井さん。

QuiccoSoundの廣井さん

とっても人当たりの柔らかいQuicco Soundの廣井さん

KAGURAと同じMMAブース内で展示していた、Bluetooth MIDIをつかってワイヤレスで操作可能なシンセサイザーモジュールは、そんな時代にマッチしていて引く手あまたでした。

日本からというアイデンティティ

日本からの出展、という意味では、いわゆるスタートアップ系は我々以外ほとんどいませんでした。ちょっと寂しい気もしましたが、YAMAHAやRoland、KAWAI、KORG、PioneerDJなどなど、日本には大きな楽器メーカーがたくさんあるんですよね。ブースも大きい。だから日本人も結構来ています。

先人のおかげで、日本から新しい楽器プロダクトを持って乗り込んできた、というのは好意的に受け取ってもらえる気がします。日本からまたクレージーなモノを持ってきたやつがいるぜ、みたいな反応が結構ありました。

今年のCESのレポートを見ると、フランスと中国の勢いを感じたということでしたが、NAMMでは中国とドイツ、でしょうか。中国のブースは多く、中国エリアがありました。来場者の感想を聞いていると、昔は安かろう悪かろうだったのが、今年は質が上がってる、とのこと。
ドイツはベルリンにNative InstrumentsやSoundCloudがあったりするくらいなので今に始まったことではありませんが、より新しいことにも挑戦しているスタートアップも出てきている感じがしました。

そのなかで、唯一日本から自治体として出展していたのが浜松市です。日本ブースはないけど浜松ブースはあるという。先日のSlush(ヘルシンキ)でいう福岡市ブースみたいな感じですね。

浜松市ブースの様子

浜松市ブースの様子

浜松市の中小企業を集めて出展するという形を取っていました。考えてみればYAMAHAやRolandは浜松にあるわけで、関連楽器企業がたくさんあるのも納得です。
ただ、試みとしてはとても素晴らしかったのですが、ブースのデザインが垢抜けてなかったのがとてももったいないと思いました。この広さのブースを出すだけで相当コストがかかっているはずなので、十分頑張っているとは思います。だからこそ、あともう一歩、なんとかしたいですね。

おわりに

全体を通して、やっぱり音楽に国境はないと改めて感じました。そしてそれは、テクノロジーにも同じことが言えます。人間がより快適に、気持ちよく、生きていくためには、音楽×テクノロジーはまだまだやれることがありそうです。

14年前に作り始めたKAGURAが、紆余曲折を経て、ようやく2017年3月に一般販売を開始できるところまできました。

しくみデザイン、アメリカで開催の世界最大級の楽器ショーで新世代楽器ソフトウェア「KAGURA」の製品版を発表】(プレスリリース)

10年以上経ってようやくスタート地点。
我ながらよく今まで諦めずに続けてきたなぁ。