KAGURA

【KAGURA Loop2017@ベルリン出展レポート】電子音楽の中心で見えた可能性

KAGURAアンバサダーの鈴木貴歩です。11月10日~12日にドイツ・ベルリンで開催された音楽とクリエイティブ、そしてテクノロジーをテーマにしたイベント「Loop 2017」に出展したレポートをお届けします。

Loopは音楽ソフトウェア「Live」で世界中のクリエイターの音楽制作を刷新した、ベルリンに本社を構える音楽ソフトウェア企業「Ableton」が主催するイベント。”A Summit for Music Makers”と銘打ち、3日間に渡って、ディスカッションやパフォーマンス、プレゼンテーション、スタジオセッション、インスタレーション、そして参加者も加わるワークショップなどが、これでもか! という密度で行われています。

LoopにKAGURAを出展した理由

私は縁あって昨年のLoop 2016に参加したのですが、その際にLoopが単なる企業主催のカンファレンスではなく世界中からカッティングエッジな音楽クリエイターが集まるコミュニティになっていることを目の当たりにしました。そこで海外のコミュニティにKAGURAを紹介し、結びつけるきっかけとなるよう、今年のLoopにはKAGURAの出展という形で参加することにしました。

今年のLoopもベルリン市内東部にある「Funkhaus」で開催されました。(ちなみに昨年参加したとき、ユニバーサルミュージック時代の元同僚に「ファンクハウスで開催されている~」と紹介していたところ、「フンクハウスだよ!」と笑って訂正されました)

Funkhausは旧東ベルリン時代に作られた放送局の歴史的な建物を再利用したところで、今はライブ会場や録音スタジオとして利用されています。

今年のLoopも世界中のトップアーティストやクリエイターがパフォーマンスやトークで出演していました。詳細はウェブサイトをご覧いただきたいのですが、日本でも馴染みのある方を挙げると、GoldieBen FrostGilles Peterson、そして日本からは真鍋大度Goth-TradSapphire Slowsが招待されていました。トラックメーカーからDJ、そしてメディアアーティストまで非常に厚みのある参加者層を物語っています。

そして参加しているのはアーティストだけではありません。世界中の音楽関連機器メーカーやディストリビューター、レコード会社関係者も参加しています。

世界中の音楽機器関連企業が出展するSound Check

KAGURAは世界中の音楽機器メーカーが出展する「Sound Check」というコーナーにブースを構えました。ここでは出展企業のさまざまな機材が展示され、実際にタッチ&トライを行うことができます。Sound Checkコーナーは主にスタジオブースとその外のホワイエの2つに分かれていて、スタジオブースは主にスタートアップ、そしてホワイエはRolandやYAMAHA、Shure、Novationなどの有名楽器メーカーの展示となっていました。

1日目はスタジオブースでの展示。KAGURA含めて6社の小規模ながら新しいアイデアを持っている音楽ベンチャーたちと一緒にブースを並べました。

隣になったのはポーランドのオルシュテインという都市にベースを置くPolyendというスタートアップでした。彼らが展示していたのはが本物のドラムをドラムマシンにできる「Perc Pro」というプロダクト。どんな早いテンポでも、複雑なリズムを正確無比に叩けて、しかも実際のドラムならではの音圧が出せるデバイスでした。ひとつのドラムをPerc Proと人間で叩くこともできるので、新たな表現にも繋がりそうです。

KAGURAブースは展示1日目からコンスタントに人が訪れました。そして1日目も終了という時間帯になると主催者のAbletonスタッフ Jennaが来て「良かったら広い場所に移らない?」と言ってくれました。有名楽器メーカーが並ぶホワイエにKAGURAブースを移動してくれるというのです。もちろん2つ返事で移動しました。(担当者に日本からのお土産を渡したのが効いたのかも?……いえいえKAGURAの魅力を広めたい、と思ってくれたのでしょう)

ホワイエに移動した2日目からのKAGURAブースはこんなセッティング。小さなスペースですが、広々としたホワイエでデモとタッチ&トライを行うことができました。おかげで初日よりも多くの人の目に止まったこともあり、KAGURAのデモはもちろん、実際のビジネスの話もできました。

Loop出展で見えたKAGURAの新たな可能性

3日間の展示を通して非常に多くのクリエイターやディストリビューター、音楽教育関係者などがKAGURAを体験してくれました。覚えているだけでも15ヶ国以上、しかもヨーロッパだけではなく、中東やアジア、南米と世界中からの来場者でした。

どんな方がKAGURAに高い関心を持ってくれたかというと、クリエイターで印象に残っているのはオランダ在住のトラックメイカーでした。彼はEDMなどのダンスミュージックを作っていて、あわせて自らの音楽表現も追求しているとのこと。彼のようにトラックメイクはもちろん、そのパフォーマンスのあり方を考えている人にはKAGURAは魅力的に映ったようでした。、その他にもアメリカから来た黒人のクリエイターや音楽プロデューサーはすぐにKAGURAに馴染んで、ノリノリで演奏するだけでなく、その場で自分のソングを作っていました。KAGURAの特徴である「直感的」そして「視覚的」な良さを改めて感じた時間でしたね。イタリアの音楽ソフトディーラーの方も興味深そうに体験を楽しんでいました。

また音楽教育をエレクトロニックミュージックで行っているという関係者もKAGURAに興味を持ってくれました。KAGURAの「直感的」そして「視覚的」という特徴は、子供や学生に表現の楽しさを伝えるためにぴったりだと言ってくれました。2日目に来てくれたイギリス人教育関係者が3日目にもブースに立ち寄ってくれて「早速、学校と自分の研究用に2ライセンス分、予算申請したよ!」と伝えに来てくれたりもしました。このようにKAGURAを使った音楽教育にも可能性を感じる出展になりました。

こうした来場者と交流した中での気付きは「音楽制作と演奏ができてのKAGURAのこの価格($499)はリーズナブル」とほとんどの人が言ってくれたことです。そして自分の表現に活用してみたい、と言ってくれたクリエイターも多く、これをキッカケにKAGURAクリエイターの輪が拡がりそうな手応えがありました。

ちなみに現在KAGURAは期間限定のブラックフライデーセール中で、11月末まで、通常$499のところを$200オフの$299で購入できます。またドル建てだけでなく、日本円で買うこともできるようにもなっています。日本円のブラックフライデー価格は32,900円。円で決済いただいたほうがちょっぴりお得になっています。詳細は公式サイトをご覧ください。

11/30までの期間限定、KAGURAブラックフライデーセール!日本円決済もスタート!
https://www.kagura.cc/jp/bf2017/

昨年のSonar+Dでのピッチイベント出場と展示でも感じましたが、ヨーロッパにおける電子音楽と音楽表現の厚みはKAGURAの可能性を大きく拡げてくれるような気がします。隣のブースにいたYAMAHAのドイツ人とも仲良くなり、ドイツの有名な展示会やその他の可能性について情報を教えてくれました。今後もLoopで得たコミュニティとその可能性を活かして、KAGURAのユーザーや市場を掘っていきたいと思います。

鈴木 貴歩(すずきたかゆき)

ParadeAll株式会社 代表取締役。エンターテック・アクセラレーター。エンタテインメント、テクノロジー領域のコンサルティング、メディア運営、イベント主催、海外展開支援など を手がける。2014年に立ち上げた日本初の音楽xテクノロジーのカンファレンス、「THE BIG PARADE」Co-Founderも努める。KAGURAのアンバサダーを2016年から務め、アーティストリレーションや海外展開などに協力している。

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